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学校教育課程

臨床教育科学コース

概要

 平成11年度から新しく設けられたコースで、教育実践科学コースと障害児教育コースの両方の性格を合わせ持っています。ここ数年、いじめに代表される子どもの「こころの問題」が社会的にも関心を集め、その背景にある現在の学校や社会の諸問題がクローズアップされています。不登校児や学業不振児など、通常の一斉指導になじめない児童生徒の問題がその一つですし、LD(学習障害)児やADHD(注意欠陥多動障害)児など、通常教育と特別支援教育の狭間にいて適切な教育が受けられない子ども達の存在も、一人ひとりを活かす教育という観点から、急務の教育課題となっています。このような問題に積極的に対応するために、本コースでは、問題発生の歴史的な経緯を解明し、子どもの多様性を重視する臨床的視点を持った教員の養成を目指しています。小学校または中学校教諭の免許を取得しますが、障害児や福祉に関心のある人のため、特別支援学校教諭の免許が容易に取得できるよう配慮されています。

教育課程の特色
臨床教育科学コース

 教育学と心理学を基盤として、子どもの「こころ」を多角的に見つめるためのカリキュラムが用意されています。総合学習や生活教育の理論と実践、子どもの人権問題などを学ぶ教育実践的アプローチがあり、精神医学や小児医学などの医学的な分野も含めて、カウンセリング、心理療法や心理検査技法などを学ぶ臨床心理学的アプローチ、軽度発達障害児のための教材開発などを学ぶ障害児心理学的アプローチがあります。何よりもコースの性格上、理論的な勉強よりも臨床的な実践力が重視されます。不登校児やLD児と一緒に勉強したり遊んだり、大学内外のボランティア的な活動がふんだんに入って来ます。そうした活動を通じて、子どもや目に見えないハンディを持った人達への理解を深め、適切な援助の仕方を学んで行きます。
 卒業研究では、以上のような臨床的活動をふまえた事例研究や、子ども達の内面を理解するための調査や実験的研究などが想定されます。卒業後の進路としては、通常学級・特別支援学級・特別支援学校の教員だけでなく、学校心理士などの資格を取得し、児童相談所や病院、障害者や高齢者の施設などの相談員や心理カウンセラーとして働く道も考えられます。

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