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2011年度優秀教員に淺原雅浩 准教授が選出され、
2月6日に授与式が行われました。

(2012年2月6日)

 この度,教育地域科学部・大学院教育学研究科2011年度優秀教員の称号を受け,大変嬉しく思います。この表彰を励みとし,今後も教育と研究,そして成果に基づく地域貢献へと展開していきたいと思います。

最近の主な活動は次の通りです。
(1) 典型元素の特徴を生かした
有機材料の開発

(2) フジイ式分子模型の中学校理科
(化学)教材への展開と普及

(3) CST(コア・サイエンス・ティーチャー)
の養成と支援手法の開発


 典型元素の特徴を生かした有機化合物の合成とその構造特性に基づく物性に関する研究を中心に,学生時代から一貫して有機化学分野に携わってきました。40種類以上ある典型元素を有機化合物に組み込むことで新しい性質の化合物を見出す研究で,いつも「それぞれの元素の個性を生かした化合物ができればいいな」と考えながら研究を進めています。将来小中高の理科教員を目指す学生さんたちにも,自身の受け持つ児童生徒に夢のある研究を語ってもらいたいと思っています。有機化合物の理解は,その構造をイメージしてもらうことから始まります。これは中学校理科から徐々に始まります。例えば,水も二酸化炭素も3つの原子からできています。教科書の中では,水分子は折れ線構造で,二酸化炭素分子は直線構造で描かれています。身の回りには,もっと複雑な分子もたくさんあります。対称性の美をもつ化合物もあります。これら分子のかたちをイメージすることは,(有機)化学を理解する第一歩となりますので,分子模型教材の開発と普及は学校教育においても重要であると考えています。本学医学部藤井教授および田中助教とともに受賞した「世界化学年記念科学コミュニケーション賞審査員特別賞」は,本分子模型教材を用いた地域における科学コミュニケーションの推進が評価されたものです。我々の活動にご参加いただいたみなさんの印象はいかがでしたでしょうか。
  言うまでもなくこれまでの活動は,「快く協力してくれる(参加してくれる)周囲の人々」に恵まれたからこそ成し得たものばかりです。この場を借りて,常日頃よりお世話になっている 同僚教職員,学生・院生のみなさん,小中高教員のみなさん,そしていつも支えてくれている家族に感謝します。
  今後は,現在3年目を迎えているCSTの養成とその支援に関するプロジェクトを地域(全国)に根付かせ,更に継続的に研究成果を地域に還元していける仕組みづくりにも挑戦していきたいと考えています。

【受賞理由】
 淺原雅浩教員は,着任後専門分野である有機化学の研究業績を着実に公表する他,その成果をもとに科学研究費を申請し,採択されている。小中学校理科の中核教員(コア・サイエンス・チィーチャー:CST)を養成する理数系教員養成拠点事業でも専門を活かした貢献を行っている。この他,専門教育のための教材開発研究に積極的に取り組み,学部間共同研究として継続して取り組んでいる「化学教育のための分子模型教材開発」は,従来高い第3者評価を受けていたが,本年度は世界化学年記念「化学コミュニケーション賞審査員特別賞」を共同受賞している。学部の諸委員会に加え,全学安全衛生委員会や毒劇物管理委員会の委員として管理運営上も貢献している。以上の教育,研究,社会連携そして管理運営上の活躍を評価し,2011年度教育地域科学部優秀教員として表彰した。

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