フレーム
学部長ご挨拶

学校、地域社会、国際社会での活躍を目指すみなさまへ

福井大学教育地域科学部長 梅澤章男

梅澤章男

 教育地域科学部は、全国で福井大学にしかないユニークな学部です。私たちの学部は、学校と地域社会の担い手を育てることを重要な使命として掲げています。より良い学校教育は、それを取り巻く地域とのより良い相補関係無くしては実現できません。また今後必要となる地域社会の活性化にとって、地域の拠点としての学校が果たす役割は、今後益々重要なものになっていきます。

 地域というのは、教育、文化、政治、経済、環境といったさまざまな要素からなる複合システムです。従って我々は、地域をローカルという意味ではなく、国際的な、地球的な広がりを持つ言葉として用いています。地域の具体的な課題を考えるとき、こうした広い視野を広く持つことが必須になっているからです。こうした意図から、教育地域科学部という名称が付けられました。

 教育地域科学部は、地域に生じる様々な課題を解決するための学習と研究をする学部です。つまり、学校教員や地域のリーダーになって、学校や地域社会を支え、その将来のあり方を考え、行動するための力を養うところです。そのために学部では、学校教育課程と地域科学課程という二つの課程を置いています。二つの課程に共通するのは、実践的な課題解決能力の育成です。そのために、学校教育課程においては「教育実践研究」、地域科学課程にあっては「地域課題ワークショップ」という4年間を通したコアカリキュラムが設けられています。これらの科目では、学校、地方公共団体、企業などのフィールドに出かけ、体験的に学ぶことを重視しています。また、フィールドでの体験を振り返り、専門的知識を使ってそれを再構成することを求めています。実践的な科目のなかでは、不登校の子どもたちに学生自らが対応する「ライフパートナー」、あるいは学生が地域の子どもたちと協働して一つのテーマを年間にわたって追求する「探求ネットワーク」が、文部科学省から優れた教育実践(Good Practice:GP)として評価されました。この他、海外に出かけて語学力を身につける英語とドイツ語の有料プログラムが用意してありますし、小松から直行便が飛ぶ上海の師範大学との学術交流協定にも力を入れています。

 ところで、これからは大学院で学び、高度な知識と力量が求められる時代です。大学院教育学研究科の学校教育専攻と教科教育専攻は、学部と同様に実践的なコアカリキュラムが設けられています。教育学研究科には2008年度から、質の高い教員の育成のための教職開発専攻(教職大学院)が開設されました。この専攻では、担当教員と院生が県内の学校(拠点校)に出かけ、学校現場と協働した教育実践を大学院の授業として行っています。この授業のやり方は「福井方式」と呼ばれ、文部科学省から2005年度の優れた教員養成プログラム(GP)に選定された他、各方面から注目されていますから、新聞等でご覧になったことがあると思います。このように、学部から大学院までの6年間を一つの期間と捉え、そのなかで実践的な力を学生さんに獲得してもらうことも重視しています。

 教育地域科学部は、学部教育と大学院教育の双方でGPを獲得するなど全国的にも優れた学部として認知され、21世紀に必要とされる教師教育、生涯学習や地域振興の拠点として頑張っている、とても元気な学部です。

フレーム