教育の専門家として子どもの成長と学校を支える教員養成をめざして

福井大学教育学部長
山本 博文

教育学部は平成28年4月に教育地域科学部から改称し、社会の変化に対応した学校教育を担う教員の養成を目指して新たなスタートを切りました。本学部は「初等教育コース」と「中等教育コース」から成る学校教育課程を有し、小さいけれどもユニークで、元気な学部です。学部の歴史は70年に及び、その間、一貫して地域社会に教員をはじめとする多くの人材を輩出してきました。

教育学部は、専門性を身につけ実践的力量のある学校教員の養成を目的とし、教育科学の学際的そして総合的な研究成果によって広く社会の発展に寄与することを使命としています。教育課程においては、教科横断的な広い視野の形成、主体的で協働的な学習の組織力と実践力の育成、特別支援教育に関する専門的理解と実践力の育成、ICT教育、小学校英語の教科化に対応できる能力の育成等に重点を置き、特に主体的に学ぶ姿勢の形成と実践的な課題解決能力の育成に力を入れています。例えば、「ライフパートナー」事業では、学生がインクルーシブ教育の実際とその課題について学校現場で理解することができ、「探求ネットワーク」は、学校や地域の人たちと共に「チーム学校」のあり方を学生が経験する機会を提供しています。コア・サイエンス・ティーチャー養成事業は、学生と現職教員や専門家との世代間交流を通した学習の場となっており、理科教育における地域の中核的な役割を果たしています。また米国をはじめとする幾つかの地域に語学留学する機会も拡充しています。

変化の激しい現在の社会においては、小学校や中学校等においても、より高度な専門知識と実践的力量を兼ね備え、他者と協働して主体的に課題の発見と解決に取り組む優秀な人材が求められています。このような人材を育成するために、大学院教育学研究科が設置されています(教育学研究科は2020年度から教職大学院に一本化される予定となっています)。より高度な専門的知識や教師としての実践的力量を身につけるため、是非、大学院への進学を検討してください。

また本学部の附属施設である附属学園(幼稚園、義務教育学校、特別支援学校)は学部・研究科と連携し、教員養成や地域の教師教育の、さらには研修の拠点としての役割を担っています。また附属教育実践総合センター、総合自然教育センターは、学部・研究科の教育・研究活動に深く関わり、学生の学習や実践活動を有意義なものにしています。

教育学部で学ぶ皆さんが、学校教育の現場において主体的に課題を発見し、その解決に取り組む力を培えるよう、学部・研究科の教職員は一体となって皆さん一人ひとりの成長を支えていきます。