探求ネットワーク

総合学習や特別活動の視点からカリキュラムについて理解を深める授業「教育実践研究B」の実践プログラム。
紙すきや人形劇など9つのブロックに分かれ、5月から12月までの隔週土曜日に、地域の子どもたちと長期にわたる探求活動を行い、子どもや周りの人たちとの関わり方、組織の動かし方を学びます。

子どもたちと向き合いそれぞれの思いを理解する

distinctive1「わくわくキャンプ工房」というブロックで、子どもたちと木や竹を使った工作をしたり、キャンプや合宿をしたりしています。
私たちのブロックは小中学生30名が参加しているのですが、それぞれの子どもが安全に、楽しく活動できるようにと、20名の学生スタッフで、活動内容やタイムスケジュール、危機管理などを、何度も話し合っています。
毎回の活動ごとに「友達とたくさん会話をする」「協力する」など、子どもたちに身に付けてほしい力を考え、運営しているので、子どものことを第一に考えて行動できるようになりましたね。
教師は、おとなしい子や活発な子など、多様な子どもたちの興味を引きだし、学級をまとめる力が必要ですが、多くの子どもたちと接するこの活動で、その力が少しずつ身についてきたように思います。

ライフパートナー

「学校教育相談研究」の授業に位置づけている実践プログラムで、派遣依頼のあった小中学校や家庭に出向き、悩みや問題を抱える子どもをサポートします。
遊んだり勉強したりする活動と、授業でのケースカンファレンスを繰り返しながら、子どもの心に寄り添う力を養います。

その子にあった支援を見極める

distinctive2家庭の事情であまり学校に通えない中学生の女子生徒を担当しました。中学の先生からは、学習支援をするよう依頼されましたが、外に出たことが少ないということで、自分の経験を踏まえて学校生活などについても積極的に話すよう心がけました。最初は戸惑った様子でしたが、話をしていくうちに心を開き、笑顔で迎えてくれるようになったときは嬉しかったですね。
この活動を通して、相手に合った支援を見極める力がついたように思います。勉強だけ教えても信頼関係は築けないと思いますし、ただ仲良くするだけでもダメで、時には厳しく指摘することも必要です。
「今はどっちが大事なんだろう」と考えて行動することで、その子の可能性を一層伸ばせるのだと思います。
一人の子どもと長期にわたって向き合う非常に貴重な経験だと思いますよ。

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