学級演劇ストーリー③
9Bは原作本が、東野圭吾の「十字屋敷のピエロ」に決定し、今日はゆったりと過去の先輩の演劇鑑賞。どの子も真剣に見入っています。「お客さん」として見ていた去年までとは違って、今年は「創り手」としての表情で演劇を見ていることが分かります。

9Cは、候補作が2つにまで絞られて、どちらにするかの議論をしていました。一方は、多くの際立ったキャラクターが活躍する群像劇、もう一方は、一人の主人公にスポットライトが当たったストーリー。「人の心を揺さぶる」演劇をしたいと決めたC組は、それぞれの作品の良さや懸念点を全体で話し合っていきます。一度、多数決をしようか、という展開になったとき、監督が、「全員の声がまだ反映されていない」と、小グループに分かれての話し合いを提案。その後、投票の結果がどうなっても受け入れる、という合意のもと、多数決が行われました。そして、原作本は、辻村深月の「島はぼくらと」に決定しました。「一票の重さ」が感じられた時間でした。

9Aは、7作の候補から絞っていくための、ディベートを行なっています。2つずつ、その作品を推しているメンバーがプレゼンをした後に、どちらが演劇にふさわしいかを議論していきます。次第に、傍聴している周りのメンバーからも質問が飛び交い、ディベートというよりは、全体討論という雰囲気に。内容的な検討もしながら、9Aらしさを表現できる作品はどれか、その作品を通して何を伝えられるのか、という問いにまで踏み込んで議論がされていきました。9Aは、決定まであと少し!
