高等部

高等部の概要

高等部の活動について

高等部の教育目標

『はたらくことを軸に、自分らしくたくましく生きる力を培う』

(高等部の教育目標について)
高等部では、生徒の自立と社会参加をめざしています。教育課程は、『仕事』の時間を中心に、『くらし』 『運動』 『表現』で構成され、一人一人が自分の良さを生かしながら、生き生きと活動できるようにすることを大事にしています。
高等部の教育活動全般において、個々の生徒の良さや強みを生かしながら、学校や地域社会の中で生徒の現在の生活の充実を図り、自己実現に向けて支援していきます。また、生徒が社会の一員として人や社会のために役に立とうとする気持ちを育てることも大切にしています。個々の生徒が社会に出てからも自己肯定感や自己有用感を得ながら、人との関係を良好に築き、充実した生活を送ることができる「自分らしく生きようとする力」を培います。
高等部では個々の生徒が持つ、自ら伸びようとする力、学ぼうとする力を引き出すために適切な教育環境を整え、生徒と生徒の協働や生徒自身による創造の場面を保障していきます。生徒が困難な状況を自ら好転させること、社会に貢献すること、周囲の人たちと触れ合い、健やかな身体を維持・増進させることのできる「たくましく生きる力」を培います。

週時程表

高等部の生活教育の基本的な考え方

高等部では「高等部教育目標」を受けて、本校が大切にしている生活の中から学ぶ「生活教育」に基づいた教育活動を行っています。特に、卒業後の生活を見据え、年齢にふさわしい活動である『仕事』を中心として学校生活の組み立て、「はたらく」ことに喜びを感じ、その意義を理解することができるようにするとともに、「はたらく」ために必要な技能や態度を養います。一方、『くらし』では、「はたらく」ことを支える生活全体の在り方に目を向け、生徒一人一人の生活の豊かさを大切にします。個々の社会参加を考えながら、以下のことを大切にして家庭生活や趣味・文化活動、余暇など、幅広い活動に取り組めるようにしています。

  • 生徒自身が、活動に必然性を感じ、意欲的・主体的に取り組めるようにします。
  • 生徒が現在持っている力を十分に発揮して、やり遂げられる活動を中心に準備し、自己理解を促すとともに自己肯定感を高められるようにします。
  • 生徒一人一人のニーズに応じた活動内容を設定し、支援を工夫します。
  • 縦割り集団での生徒同士の関わり、教え合いや学び合いを大切にします。

活動について

仕事

『仕事』では、自分の個性を生かしていろいろな作品を作る、役割分担をしながら与えられた責任を果たす、自分たちの作品を展示・販売するなど、様々なかたちで働く体験をしていきます。手先を使った作業や、全身を使った作業などの活動内容があります。活動形態には、一人で集中して取り組む形態や、みんなと協力して取り組む形態があります。作品の販売は、校内・大学などの場で『虹の市』として行っています。
『仕事』の活動を通して、働く楽しさや充実感を感じること、働く意欲や目的意識を持つこと、様々な人と関わりつながる力や社会生活に必要な規律を身につけることを目指します。自分のできることで人の役に立つ喜び、すなわち自己有用感を得られるようにしていきます。

平成29年度 仕事班と主な内容
  • 「焼き物」…ろくろや石こう型などを使った陶芸作品(皿や茶碗など)作り
  • 「紙と刷り」…回収した牛乳パックをリサイクルした製品(名刺や封筒など)作り
  • 「畑・織り」…野菜の栽培・収穫・販売、さをり織り・カランコ織りでの織りや小物作り

※班編成は、前年度の仕事体験を経て、生徒たちと合意形成を得ながら決めています。一年間同じ班に所属します。
※昨年度より「仕事」の時間帯が30分長くなりました。「仕事」の中で必要な買い物や木工などの活動も取り入れます。
※「虹の市」(生徒作品販売)は、福井大学祭など校外で2回、本校の学校祭や事業所感謝フェアー、日新地区との交流会など校内で4回予定しています。販路拡大のため、福井大学生協やファームサルートなどで出店も行っています。校外での販売は休日に行いますので、参加へのご協力をお願いします。
※終日「仕事」に取り組む「一日仕事」を年間7回予定しています。その際に昼食作り班を別途編成し、昼食作りを行い、高等部ホームにて高等部全員で会食します。
※仕事班の所属、準備物などは後日連絡します。


虹の市

くらし

『くらし』では、主に家庭や地域での生活に関する内容を扱います。「はたらく」ことを支える力として、主体的に取り組む態度、自分自身の身体・精神・生活を管理していく力の育成を目指し、自立への意識を向上させていきます。青年期のライフステージに応じた生活の充実にもつながる活動を行います。
動内容は、生徒個人の特性や課題に合わせ、以下のような観点で柔軟に設定します。

オープンクラス

「オープンクラス」とは、「くらし」の時間に、クラスを解いたグループでテーマに沿った活動をする形態です。年間を通して同じ時間帯・活動内容で行う活動と、「新春茶会」や「ハイスクール絵日記」など、季節に応じて行う活動があります。

平成29年度『オープンクラス』の活動予定

火曜日午後…「おもてなし」(お茶、コーヒーの入れ方など)「手芸」「造形」「そば」
木曜日午前…「生活」

自立と社会参加に向けて家庭や地域社会で必要なことを多く体験し学ぶ時であり、班編成においては、3グループに分かれます。
1班は、自分の力で自立を目指す生徒で、公共施設を一人で、または友達と利用したり、職業生活への見通しや社会スキルを持ったりします。
2班は、周りの支援を得ながら自立していくことを目指す生徒で、支援を受けながら公共施設を利用したり、社会生活に必要なことを体験したりします。
3班は、個別の支援を得て自立に向かことを目指す生徒で、外出活動を楽しんだり、活動に見通しを持ち支援を受けて郊外で活動したりします。

*木曜日午後…「運動」「集会」「放送」「保健」
*季節で特設…「新春茶会:12月より」「ハイスクール絵日記:1月下旬より」「卒業:3月」


「造形」
影絵の制作

「運動」
ビブスの整理

「生活1班」
プリズム内
ニーズ別グループ活動

「生活2班」
手紙を書こう

「生活3班」
福井健康の森プールへ

「生活1班」
銀行の利用
織り班のお金を預金

「生活2班」
愛菜館へ買い物

「生活3班」
どらやき作り
個別学習

個別学習では、基礎的な学習、通学や携帯電話の使用など生活に必要なこと、クラスの係活動、パソコンやインターネットの利用、修学旅行のしおりや卒業アルバム作りなどの活動に個別で取り組みます。

平成28年度の「個別学習」の主な内容

  • 予定確認、生活ノート記入、係活動(出欠黒板記入、給食当番、掲示、配付物など)
  • パソコン(文字入力、インターネット利用など)、一人通学に向けての取組
  • 基本的生活習慣(歯磨き、食事のマナーなど)、運転免許、ipadの利用方法
  • 余暇の活動(刺し子、紙ロボット作り、ダンス、イラストなど)
  • 基礎的学習(日記、作文、漢字、計算、手紙、金銭学習、時計など)
その他の活動
  • 各行事のオリエンテーション、その行事に向けての準備や片付け、行事の振り返り
  • 保健指導(性に関すること、身体のこと)
  • 食育指導(食に関すること)

運動

学部集団で活動します。朝の「運動」では、ダンス、ランニング、コーナー運動の活動を通して、1日のリズム作りや健康管理を行い、体力の向上を目指しています。
午後の「運動」では、主に、集団でのルールのある競技(サッカーやバドミントンなど)を行い、集団の中で共に楽しんだり、余暇につなげたりします。プールでの活動、歩くスキーやローラースケートでは、身体のいろいろな部位を動かし、楽しんで体を動かすことができるようにしています。

表現

学部集団で活動します。楽器や歌などの音楽表現や、ダンスなどの身体表現を中心に行っています。思いきり自己表現をし、友達と一緒に楽しむことで、情緒の安定や心身の解放を図り、豊かな気持ちを育てています。
画、工作、書写などの造形表現は『くらし』の「造形」の時間に取り上げます。

現場実習

本校高等部では10月中旬から3週間の現場実習を行います。今年度から新たに、3年生は6月中旬から2週間の現場実習を行います。実習中は、学校へは登校せず、自宅から直接現場実習先へ通勤(ご家族の送迎や公共交通機関など)します。現場実習中は実習先の日程に沿って行動します。
別に配慮された産業現場での環境の中で、普段の学校生活・家庭生活で培った技能や習慣・態度を生かす体験をするとともに、生活能力全般についての向上を図ることを目指して行います。実施にあたっては、個々の生徒について、具体的な目標をもって臨みます。現場実習先の職員の方とは事前に十分に打合せを行い、生徒について理解を促すとと同時に、事後には課題を共有し本人や保護者に伝えていきます。