新しい教師像の確立と実践的指導力の育成

course_education_main_0121世紀を迎え、学校教育のあり方が問い直されてきています。さまざまな悩みを抱える中で、本当の学びを欲している子どもたちの期待にいかに応えるか、豊かな個性や創造性を持った子どもたちを、どうしたら育むことができるか、また、そのための学校づくり・授業づくりはいかにあるべきかなど、今日の教育は様々な課題を抱えています。学校教育課程は、そうした課題に対処できる教員の養成をめざします。

この課程では、小学校・中学校の教員を区別なく包括的に養成します。また、教科に関わる「言語教育」「理数教育」「芸術・保健体育教育」「生活科学教育」「社会系教育」の5コース、さらには、子どもたちの発達と教育に直接関わる「教育実践科学」「臨床教育科学」「障害児教育」の3コースを設けることにより、専門性の高い教員の養成をめざします。

学生は、いずれかのコースに属し、専門教科の学習に加えて、小中学校9年間を見通したカリキュラムの編成能力、「いじめ」、「不登校」、「科学技術離れ」などの今日的な課題とその社会的背景などの理解、また、そうした問題解決のための探究を通して、教員に必要な資質の形成をめざします。

現在、実践教育の一つとして、学生による不登校児童援助活動(ライフパートナー事業)や教育実習の前後を通したきめこまかな指導(放課後チューター事業)、子どもたちの共同探究のコミュニティを支える探求ネットワーク事業など、教師としての実践的力量形成をめざしたプロジェクトに取り組んでいます。